49er Rally (その3)

丁度、私達が到着した頃、最終日のメインイベントの一つであるEnglish Trialsが始まりました。

何をするか?というと、敷地内に設置されたセクションをクリアしていくトライアル。セクションは4つ、参加者は10名程。別に厳密な決まりは無いけど、トレイルの性質上GSでの挑戦者が殆ど。

最初のセクションは、『動物を畜舎に入れる時に使う「囲込み用」の幅1.5m程の細いスペース(両側に柵有り)を通る』と言う物。
一見簡単そうだけど、坂道だし、地面は柔らかい土で藁が敷いてあり、ジグザグ。途中に仕切り用の扉があって、ぎりぎりバイクが通れる程の狭さ。
更に、障害物として藁の束が置いてあったりする。

「私のTW200でだったら、超・簡単でしょ〜。」と思ってたら、同じ事を後ろで言っている女の子有り。(笑)

でも、コレが650ccとか1000cc等になると、車体も大きいし難易度が上がる。途中で足を付いてしまったり、エンストすると減点。
柵に触ってしまっても減点。
審判が要所に立って採点します。

これは、半分位のライダーが減点無しでクリア。
残りのライダーは、「おじさん、これに参加するなら、積んでいるキャンプ用品降ろしたら?」とか、「シートに座らないで、立って乗るとバランス取りやすいのに。」とか、恐らくオフ乗った事無いんだろう・・・というミスに拠って減点された、という感じ。

次がイキナリ難しい!
2番目のセクションは、『馬を洗う4m四方程のスペースでのトライアル』。
ブロックの壁が四方にあり、しかも水が放水されている〜。更に入口はGSのハンドル幅程しか無いので、ちょっとでもふらついたらスペースに入れない。スペースへ入る前のセクションも、急な坂でのUターンが要求されるし、もちろん足付きはNG。

「コレはきついでしょ〜。」の意見の通り、減点無しでクリアしたライダーは無し。

一人だけパニアを搭載した1200ccのGSをスペース内でステア・ターンさせ、クリアしかけたライダー(写真の彼)が居たのですが、最後スペースへの出入口でミラーが壁に当たってしまい、あえなく足付き1回。
足が付いた時には、観客からも「あぁ〜。」と悲鳴ともため息とも言える声が。でも、彼には皆で拍手大喝采

3番目のセクションは、『ナチュラルセクション』。
木が密集して生えている林の中を、ジグザグに走って行くというコース。しかし!木と木の間のスペースはバイク半分ちょっとしか無いし、道もバイク幅ぎりぎり。しかも、一本目の木が丁度斜面に生えていて、その木を山側から廻っていかなくてはイケないとなると、これまた木に激突するライダー有り、山側に登ったものの斜面で滑りコケるライダー有り。

このセクションは2名がパーフェクト・クリア。キャンプ用品満載のおじさんに至っては、キャンプ用品も重そうだけど、きっとビールが沢山入っているんだろうなぁ・・・と思わせるお腹も重そうで、皆の心配が伝わって来る。おじさん、気合が入り過ぎていたのか、アクセル全開で一本目の木に顔から激突してしまい、一瞬ヒヤッと。ヘルメットに救われました。

最後のセクションは、『障害物越え』。障害は3つ。
1つ目の障害は土手を一気に上がる!でも、L字に曲がっているコースだし、観客がすぐ横にいるので助走が付け難い。

2つ目の障害は、コンクリートの固まり越え。これは、最後が段差になってるから、エンジンガードに「ガツン!」と当たり、がっつりキズが付く事は言うまでも無い・・・。

3つ目の障害は、丸太とパレット(フォークリフト等で物を運ぶ時の、荷物の下に敷く木の枠)のコンビネーション越え。これも丸太は動くし、太い(直径30センチ弱)し、もちろんエンジンガードに当たるし、ちょっとでもビビって減速したら、丸太越えられないし・・・。

このセクションもパーフェクトクリアは2名程。本命か?と思われていたライダー(2番目のセクションでほぼパーフェクトだった)が、最後の最後で転倒。GSでのオフ乗りの難しさ(でも一応オフ車だよねぇ。)を見れたイベントでした。

でも!
と、言う事は普段オフも乗ってる私が練習すれば、来年のEnglish Trialsに出れるかも?ってこと????しかも、今回女性ライダーの参加は無く、どちらかと言うと年配ライダーが多かったから、赤いF650GSで参加するだけで人気者じゃん!
とか、思いましたが、最終セクションでのエンジンガード擦りは絶対に嫌だ〜!なので、やっぱり来年も観客に徹する事にします。
愛息子にキズが付くのだけは絶対に嫌だもんね〜。(笑)