今年は、1906年のサンフランシスコ大地震から丁度100年に当たるので、それに関連して様々なイベントやテレビ特集があります。そのイベントの一つ、『1906 EARTHQUAKE : A DISASTER IN PICTURES』展を、サンフランシスコのダウンタウンにある、SFMOMA (San Francisco Museum of Modern Art) へ見に行って来ました。

1906年地震前・地震後のサンフランシスコ、残ったビル、燃え続けるダウンタウン、その後の人々の生活、復興作業・・・その記録写真が数多く展示されています。当時は白黒写真ですが、それだけに歴史の重みが伝わります。

1906年4月18日午前5時、マグニチュード8.25(時速1万1300km)の地震がサンフランシスコを襲い、その後に起こった火事は3日間燃え続け一面焼け野原となりました。記憶に新しい物では、1989年10月17日の「ロマ・プリエタ地震」。
どちらにしても、サンフランシスコは、あの悪名高き『サン・アンドレアス断層』の上にあるので、地震は免れ様が無いのですがそれでも日本より少ないのは、火山活動による地震では無いからかな?

しかも調べてみると「サン・アンドレアス断層」だけじゃなく、「ヘイワード断層」「カラヴェラス断層」と3つも大きな断層がベイエリアを縦断しているではないですか!(((p(>o<)q)))  と言う事は、この辺りに住んでいる限り逃げようが無いって事ね・・・ 確かに、飛行機に乗って上からベイエリアを見ると、くっきりと 断層が走っているのが見えますもの。Σ( ̄ロ ̄lll) 

今回、写真展を見ながら、「これが今起きたらもっと被害は大きいんだろうなぁ・・・」と考えてしまいました。犯罪もこの時代より凶悪になっているし、きっとお店とか略奪されてしまったり、治安ももっと悪くなるのかなぁ・・・と考えると、地震の被害は大して変わらないでしょうが、建物が密集し、人が多いサンフランシスコより、田舎のミルピタスの方が少しは安全かな?とか、でもこの辺りも半分は埋め立てだから液状化現象が危ないな、とか。心配し始めたらキリがありません。

とても感心したのは、地震の直後でも当時の人たちはきちんとしているんです。お洋服も男性はちゃんとスーツを着て、帽子をかぶり、女性はブラウスにロングスカート。決してお写真を撮る為にお化粧しました!というのではなく、どんな時でもきちんとしている。もちろん非常事態になったらお洒落にかまっている余裕はないけど、きちんとしているという心意気は見習いたい物です。

昨年、我が家も『防災グッズ』なる物を揃えました。

使っていないちょっと小さめの旅行用トランクに、救急箱、懐中電灯、電池、ろうそく、マッチ、数日分の食料、フリースの毛布等を入れ、いざと言う時に直ぐ出せる様にリビングのソファーの横のコーヒーテーブルの下に常備。ガレージには2ダースの水。でも、着替えとかタオルとかティッシュとか必要な物が入っていないから、更に改良が必要です。「備え在れば憂いなし」とは言う物の、どこまで準備して完璧って事も無いし、多すぎても身動き取れないし、気持ち程度の『備え』ですし。
出来れば、使う事が無いと良いのですが・・・

幾ら日本の地震の多さに慣れているとは言え、子供の頃仙台に居た時に「宮城県沖地震」に合い、家の中がぐっちゃぐっちゃになった記憶があるので、やっぱり地震は怖いです。地震の後に起こる火事も被害が甚大になる可能性があるし・・・今のうちに出来るだけ、こまめに揺れて(笑)良いから、大きな地震は来ない様にして欲しいなぁ。



このSFMOMAでの写真展は5月30日まで行われています。