金メダルといっても、オリンピックではありませんよ。
(余談ですが、トリノ・オリンピックでは日本勢苦戦していますね〜。)

私の好きな建築デザインの一つ 「せんだいメディアテーク」を設計された日本の
建築士伊東豊雄」氏が、2月15日RIBAゴールドメダルを受賞しました!

約150年の歴史があるこの賞は、イギリスの"Royal Institute of British
Architects"(王立英国建築家協会)が毎年、世界中の建築家の中から一人
(たった!)を選ぶもの。建築の世界では世界的な権威です。
日本では、他に「安藤忠雄」「磯崎慎」「丹下健三」が受賞しています。

彼のデザインは、ガラスや金属という冷たいイメージの物から作られる事が多いのですが、美しく繊細で、スタイリッシュ、それでいて周りの景色に自然に溶け込み、
それゆえに、とても大好きなのです。

しかし、彼のインタビュー等を読んでいると『建築の美しさ・シンプルなデザイン』
と『人間との共存』が難しいという矛盾を切に感じており「その二つの相反する物の間の役割を担いたい。」という気持ちがひしひしと伝わって来ます。
「建物は人の為に有る物」という建築の永遠の課題に彼ほどの建築家でも悩んで居るのです。常に有機的でリアルなデザインを目指す伊東氏から目が離せません。

「せんだいメディアテーク」は、光のページェント等でも見ることが出来ますし、
他には「横浜風の塔」も彼の作品。いつ見ても、ため息物・鳥肌物のデザインに
取り付かれ、心奪われます。

あぁ、こういうデザインが出来る人になりたい・・・(絶対無理)と、いつも思うのです。私が建築業界に居る理由の一つに、「建築はどんなに小さな仕事でも、自分の仕事の結果が目に見える物体として存在する。」という事があるのですが、自己満足の仕事ではなく、人に感動を与えられる仕事がしたい物だと改めて感じました。

2月10日に発売になっている、"CASA BRUTUS"(3月号)が「伊東豊雄特集」
なので、私も早速「紀伊国屋書店サンノゼ店」に予約に行かねば!